社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
ーそして時刻は流れ、夜7時を回った頃。
「それではー、我らが営業企画部期待の星・氷室昴くんの異動を祝してー…」
「乾杯ー!!」
会社近くの居酒屋の広い個室には、うちの部署20名ほどが集まっていた。
片手にはグラスを持ち、テーブルには沢山の食事が並ぶ。
「氷室さん、ビールどうぞ〜」
「ありがと」
「何食べる?お皿にとるよー」
「……」
(向こうでは早速ハーレム作ってるし…)
女性社員に囲まれビールを飲む氷室さんを横目で見ながら、私は少し離れた席で部長たちの隣でウーロン茶を飲む。