社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「営業部はどうだ?経理部とはまた違ってー…」
「そうですねー…」
「……」
スーツ越しに触れる、肩。
『軽いなーって思うけどいちいち優しいからさ、心許しちゃいたくなるよね』
不意に、先日の女性社員の言葉を思い出す。
(…本当、だ)
嫌になる。
軽いなら軽いまま嫌な奴でいればいいのに、こうやってさり気なく優しくしたりするから。
本当は嫌な奴なんかじゃないんだろうって、そう思わずにはいられない。