社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
(まずは、『二人で暮らすクールでモード系の部屋』…)
白い壁に黒いラグマット、ガラスのテーブルに…ソファの色は、何色にしよう。
ベージュ、じゃ柔らかいかな。ピンク…はなんか違う。紫、オフホワイト、ブルー…
考えつかないなりにも、必死に頭を回転させ考える。が、一つ目のテーマにして早速つっかかってしまう。
(やっぱ黒…いや、無難すぎるかな)
うーん…と考え込み、眉間にシワを寄せていると突然後ろからパコンッと頭を叩かれた。
「いたっ!」
「何すごい顔してるんだよ」
「っ〜…もう、拓真!」
その感触に振り向けば、そこには丸めた書類を手にイタズラっぽく笑うその姿があった。