社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
ふざけながらも気にしないように言ってくれてるのだろう、その瞳は優しくこちらを見つめる。
「……」
微睡む目で見上げると、少しその目つきが変わるのを感じた。
「…その顔、反則でしょ」
反、則?
「…酔って気持ち悪いって言ってる人相手に、失礼かもしれないこと言ってもいい?」
「…?」
「キス、したい」
「え…?」
そう呟いて、近付く顔。
「…、」
ダメ、やだ、
いつもならそう拒むのに
お酒のせいか、
彼の瞳のせいか、
今の私には拒めない