社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
5.最低な余韻
ー…
あの日の感触が消えない。
彼の瞳が、唇が
今だに捕らえて離さない。
「……」
あの飲み会の日から土日が明けた、月曜日。
私は一人ぼんやりと、朝早くの会社のトイレで鏡を見つめていた。
(…いや、ていうか)
まさかの、キスしてしまった…!!!
何でああなった?何で拒まなかった?
結局軽いあの男相手に許しちゃってるじゃんか自分!!バカ!!
酔ってたからとはいえ、ファーストキスがあの男なんて…
『キス、したい』
『…、…』
あのシーンを思い出し、恥ずかしさに一人頭を抱える。