社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。



(…何、さっきの)



だってこの人は、至って何もなかったような顔をして

夢か現実かわからなくして、ますます私の頭の中を混乱させる。




「…、」





軽そうに見えるけど見えるだけ、本当は違うはず、

そう心のどこかで期待していた。





「さっきの人と、何…してたんですか…?」

「……」





だから『何もないよ』って、『事情があって』って、嘘でも言い訳でもいいから否定してほしい。

そう、どうしてか望んでいる自分。




< 74 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop