社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
(…何、さっきの)
だってこの人は、至って何もなかったような顔をして
夢か現実かわからなくして、ますます私の頭の中を混乱させる。
「…、」
軽そうに見えるけど見えるだけ、本当は違うはず、
そう心のどこかで期待していた。
「さっきの人と、何…してたんですか…?」
「……」
だから『何もないよ』って、『事情があって』って、嘘でも言い訳でもいいから否定してほしい。
そう、どうしてか望んでいる自分。