社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「は…?何わけわからないこと…」
「だってあの子、彼女じゃないもん」
「…?」
「ていうか、キスしてもセックスしてもみんな彼女ではないから」
「……」
なに、それ
あの夜のキスの記憶が、ガラガラと音をたて崩れる。
「なに、それ…じゃあ、好きな人相手じゃなくてもキス出来るわけ!?あんたにとってはキスもセックスも遊びなわけ!?」
「うん、そんな感じ」
「は…!?」
彼はそう笑みを浮かべ、コツ、コツ…と階段を降り私の目の前、数段高い所で足を止める。