社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「…で?どんな図面にすればいいんですか?」
「お前に任せるのは…これこれ。『抱きたくなるオンナ』のテーマ」
「…はい?」
「露骨に肉食な感じじゃなくて、こう雰囲気があるっていうか…そういうムードになるような部屋、ってイメージで」
…いやいやいや。ムードも何も、経験の一つすらもない人間にそんなの考えつくわけがない。
あまりにも無茶振りな内容に、私は書類を突き返す。
「…無理です。無理。そんな難しいの…」
「大丈夫だって!お前なら出来る!」
「いや、でも…」
「?どうしたの?」
「!」