社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
「そんなに格好良かった?」
「違います。…その、えーと…目。目の色、綺麗だなって」
「目?あぁ、これ?」
誤魔化すように言った言葉に、気づいているのかいないのか…その表情はやっぱり読めない。
「コンタクト、ですか?」
「ううん元々。ちなみに髪も地毛ね」
「えっ!?そうなんですか!?」
「生まれつき色素薄くてさ。子供の頃から友達とかにはよくからかわれたなぁ」
「へー…」
「まぁ、ハーフっぽく見えるみたいで女子にはよくモテたけど」
「…そうやってチヤホヤされて育つと、こんな歪んだ大人になるんですね」
「あはは、そうかも」
私の嫌味にその薄茶色の瞳を細め笑いながら答えるあたり、自分が最低な男だという自覚は一応あるらしい。