社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。
溺れるくらいに、深いキス。
それは角度を変え、舌を絡ませ、呼吸する暇も与えない。
(…酸素、足りない)
「…ふ…」
くらくらするくらいのキスのなか、ぼんやりとした頭で考えた。
あぁ、またキスしてる。
最低、最悪、
そう思うのに与えられると拒めない。
濡れるから、って傘に入れてもらったはずなのに、体を濡らしてキスしている。
私は、矛盾 してる
(頭のなか、ごちゃごちゃ…)
「…手に入らないものほど、余計に欲しくなるよね」
キスの合間に囁かれたその言葉が、何を意味するのかはわからない。
二度目のキスは、雨の冷たさの中で