君がいればこんなにも世界が美しい

「チヨちゃんコウちゃん、お菓子食べよか。」
まだ警戒してたけど黙ったままうなずいて、クッキーを頂いた。
「「おいしい〜!」」
「あら〜ほんまに?おばあちゃんが作ってんけど」
「めっちゃおいしい!」
「ほな今度一緒に作ろか!」
「やったぁ〜☆」

ふわっと苺の香りがする甘酸っぱいクッキー。大好物になった。

その後はよく覚えてないけど猫と遊んだりとしえの仕事である洋裁なんかを見てたと思う。とにかく楽しくて仕方なかった。親が迎えに来た時も嫌がってた気がする。


そんなこんなで、としえと仲良くなって小学校3年生くらいまでずっと、真山と一緒にヒマさえあれば自転車でとしえのところへ通っていた。
でも4年生くらいから2人共習い事を始めて行けなくなってしまった。
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