君がいればこんなにも世界が美しい

「……」
「……」
しばらく無言やって、やっぱり真山が口を開いた。
「としえ…ごめんな。全然来れへんくて。俺ら中学2年生になってんで。ほら、これ制服」
「もう中学生になったん?すごいねえ〜…かっこいいよコウちゃん。チヨちゃんも可愛いよ」
「私らな、また同じクラスやねん」
「ほんまに?」
ふふふ、と笑って
「2人は仲良しやもんねぇ。よかったねえ」
と言うとしえ。すごく小さく見えるし、髪も真っ白。昔と全然違って見える。
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