君がいればこんなにも世界が美しい
家の前まで来て、真山にありがとうて言おうとしたら
「お前そんな暗い顔すんな。長いこと会ってへんねんし変わってて当たり前やって」
「コウちゃんこそ暗い顔せんときぃや。としえはとしえやろ」
「せやな。ほなまた明日!」
「うん。ありがとうなぁ!バイバ〜イ」


変わってて当たり前
としえはとしえ


お互いに言い聞かせてた気がする。
4年てそんなに長いかなあ
そんなに変わってまうかなあ



大切に思うから
会える時間を大切にできて
大切にできたから
会えなかった時間を
たまらなく憎んでしまう
そうして
傷ついている自分に気づく
何が救われることもなく
ただイタイ
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