君がいればこんなにも世界が美しい
放課後、自転車を押して歩く真山が前に見えた。
「真山〜」
「ん?ああ安田か。」
「乗せろ☆」
「人にもの頼む態度か」
「乗せて下さいませ」
「よろしい」
いつもの真山やん。彼女できたって一緒やって。
「告られたんやって?」
キキーッ!
「あっぶな!何すんねん!」
「お前ッ何で知ってんねん!」
「早よ進まんかい。」
何やねんキキーッて。腹立つなあ!不自然な真山は見たくない。
ゆっくり動き出す自転車。
「美奈に聞いた。オッケーすんにゃろ?」
「関係ないやろ。黙っとけ」
「わかりやすっ」
「うっさい!」
耳まで赤くして言う真山。私はと言うと謎のショックを受けていた。
嫌…とか?うそやん!何で!?おかしいおかしい!びっくりしてるだけやって絶対!