君がいればこんなにも世界が美しい

放課後、自転車を押して歩く真山が前に見えた。
「真山〜」
「ん?ああ安田か。」
「乗せろ☆」
「人にもの頼む態度か」
「乗せて下さいませ」
「よろしい」

いつもの真山やん。彼女できたって一緒やって。

「告られたんやって?」
キキーッ!
「あっぶな!何すんねん!」
「お前ッ何で知ってんねん!」
「早よ進まんかい。」

何やねんキキーッて。腹立つなあ!不自然な真山は見たくない。

ゆっくり動き出す自転車。

「美奈に聞いた。オッケーすんにゃろ?」
「関係ないやろ。黙っとけ」
「わかりやすっ」
「うっさい!」
耳まで赤くして言う真山。私はと言うと謎のショックを受けていた。
嫌…とか?うそやん!何で!?おかしいおかしい!びっくりしてるだけやって絶対!
< 17 / 54 >

この作品をシェア

pagetop