君がいればこんなにも世界が美しい

5日後としえはとりあえず自分の家に退院した。

学校終わって掃除時間。
「コウちゃん、施設の話聞いた?」
「うん。」
「何か寂しいなあ。」
「うん。」
「……」

変な空気。でも何か話す感じでもないし。


「としえんとこ行こか。」
「うん。」
適当に残りを済ませて学校を出る

今日は雨やから歩き。
2人で歩くのって付き合ってから初めてかも。にしてもコウちゃん歩くの速いな…着いてくの大変。
「おっ。ごめん。速いな。」
スピードを緩めてくれた。
「コウちゃんてエスパー!?」
「はあ?何言ってんの?」
「今速いな〜て思ったとこねん!」
「ふーん。愛やな☆」
「…ッ(照)」
「ははっ。いい加減慣れろよなぁ!」
「コウちゃんこそ言っといて顔赤いのは何なん。」
「なってへんわ!」
「赤いっちゅーねん」
「おあいこやな」
「うん」

そうこうしてるうちに到着
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