君がいればこんなにも世界が美しい

「よかったわぁ〜ぴったりで。」
「ありがとう。めっちゃ嬉しい!」
「ありがとう。」
「どういたしまして。それにしてもおばあちゃん、2人の結婚式出たかったなあ…」

また言ってる。
でも、今日は何か真剣やった


「今やろう。」
「えっ?」
「結婚式。今やろう。」
「それがいいわ!さあ2人共、こっちこっち」

部屋の真ん中に並んで立つ。
「…いかなる時も安田知世子を愛することを誓いますか?」
としえが進めている。

「誓います」

「…真山康平を愛することを誓いますか?」

「誓います」

指輪なんてもちろんないし、
ヴァージンロード歩いてもないし。
かなり簡易な結婚式が進んでいく。
「…誓いのキスを」
「!?」

コウちゃんがベールに手をかける。

うそ!?うそやん!そんな心の準備が…

コウちゃんの顔が近づいてきて…

唇が触れる


これが私のファーストキス
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