君がいればこんなにも世界が美しい

帰り道

面倒な学活を終えての帰り道。
美奈とは逆方向やから1人で帰る。

「お〜い!安田〜!」
振り返ると自転車に乗った真山。
「お〜。」
「「………」」
何となく黙り込んでしまう。と、
「後ろ乗れや。」
「へ!?」
「へ!?とちゃうやろ。早よ乗れ」
「ありがとう‥」

断る理由もないし、
幼なじみやし、
問題ないはず..
ってか!
おかしいおかしい!
そんなん考えんでイイねんッ


妙なことを考えてしまいながら
実は初めての
真山の自転車に揺られるあたし
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