君がいればこんなにも世界が美しい

としえ

私と真山が小さい時、2人で森を探検をしていたら迷子になったことがあった。

たしか4歳くらい━━



「なあコウちゃん?」
そういや真山のことコウちゃんて呼んでたなあ。
「何やチヨ泣いてんのか?」
「だってここどこかわからへんし…暗いし…うちに帰りたい」
「大丈夫!すぐ帰れるって!な?」
「…うん」
「頑張ろな」
「うん!」
真山だって怖かったはずやのにやっぱり男の子やなあ。真山のおかげで単純にも泣き止んだし(笑)

森を脱出はしたものの全然知らんとこに出てしまった。しかも小さい私達は足も精神も限界やった。
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