拾われ化け猫
最近はほとんど寝て過ごしている。


トモくんもさすがに心配して、随分長い間僕に付き添ってくれるけれど、遅れた学力を取り戻す為に、家庭教師の先生が毎日来てるから、ずっと一緒、というわけには行かなかった。


僕は夢を見ていた。


幼い日のトモくんが、僕に向かって言うんだ。


「レイル、大好き」
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