who?(仮)
3日目

昨日から、もの凄く苛々する。
海翔からのメールにも無視して、学校に行く。

「おっはよーん!大輔ぇ、なんで俺からの愛のメール無視するの??」
うぜぇ。
「そっかぁ!もっと愛情込めて送ればよかっ…」
「うっぜーんだよ!!」
みんなの視線がこっちにくる。
当たり前だ。地味な俺がこんなに叫ぶんだしな。
「ゲイだからなんだよ!!男なんていっぱい、いるじゃんか!!
どーせ、女がうぜぇから嘘ついてまでやってるんだろ?!」
「え?ど、どーしたんだよ?だい…。」
「そーなんだろうが!」
「ち、ちがうよ?大輔カルシウム足りないんじゃない?」
「うっぜーんだよ!!そーですって言えよ!!」
「違うって言ってんだろ!!」
(パシッ)
「いってぇーな!」
海翔が俺に初めてはたいた。
まぁ、喧嘩事態初めて。
「何が違うんだよ!」
廊下にまで人が集まる。
「言えよ!!」
手を出そうとしたら、担任が俺の手を止めた。
「やめなさい。」
冷静に言うけど。
「離せよ!お前ら先生だって、評価のためしかはたらかねーくせによー!」
(パシッ)
2発目のビンタ。
「なんだよ!お前体罰で訴えて欲しーのかよ!」
「あなたは、間違ってる。」
涙ながら言う。
「あなたは…大輔君は間違ってる。」
「何がだよ?」
「大輔君は、何が嫌なの?友達?
ちがうでしょ?!」
隣のクラスの先生たちもきたが誰も止めない。
「何があったか、私は知らない。だから…。」
涙を袖で拭いて笑顔で
「私になんでも言って?」
「ば、馬鹿じゃねーの?!なにきれいごと言ってるんだよ!
それを言ったら、いきなり抱かれた。
「おー!」
って野次馬の男子等が言う。
当たり前だよ、なんの関係のないただの先生。
しかも女教師と男子生徒が抱き着くなんて。
「や、やめろよ!」
「ちょっ、佐藤先生!?」
校長が来た。
それに気づき我に返る。
「す、すみませんっ!」
「佐藤先生、ちょっと良いですか?」
「はい。」
「みんなは、自習!!さっさとやりなさい。」
ガタガタと座る音がする中、俺は床に座り込んだ。
皆こっちを見られてるのはわかる。
でも、全部俺が悪いんだ。
涙が床に落ちる。
…。
違う。あいつのせいだ。
ふと思い出して無我夢中に病院へ向かう。
「おい!どこいくんだよ!」
海翔の声がする、でもそんなの耳に入らず走る。


‐‐‐‐‐‐

「はぁはぁ。」
息切れしながら、鈴華の部屋の扉の前に立つ。
(ガラッ)
一気に開けて、すぐに鈴華が振り向く。
「え、はやいね?テスト期間とか?私が教えてあげようか?」
にひひ。と笑いながら言う。
それを無視して静かになった。
「ん?どしたの?」
「お前のせいだろ!」
「え?」
「お前のせいで俺は嫌な思いばっかなんだよ!」
叫んでしまい、誰かが来てもおかしくないのに、誰も来ない。
「お前のせいで!俺は…。」
俺は、なにやってるんだろう。
「俺は・・・みんなに嫌な目でみられてるんだよ!」
パッと思いついたのがこれだが、本当であって本当でない話。
それを聞いて鈴華は「はぁ?」とキレかかってた。
「俺は、お前のせいで・・・!」
(パシッ)
「今日で3回目…。」
「え?3…。あ、当たり前でしょ!?」
「私が悪かったかもしれない。でもそれを八つ当たりしてたからでしょ?」
そうか、俺はただの八つ当たり。
「ごめん。はたいちゃって…。」
冷凍庫から氷をだす鈴華。
「これで冷やし…。」
「悪い。俺が悪かった。帰るな。」

明日、謝ろう。
携帯開いたら、何通ものメール。
それを開けずにみながら歩き、家に帰る。
ベットに横たわる。

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