そのキスの代償は…(Berry’s版)【完】
「二度と、もう二度と…

僕たちの前に現れるな。ひなに触れるな。

今度触れたら…

今度触れたらぜったいにヤッてやる」


あいつも本当にひなに惚れているのだろう…


そのセリフを俺にはきかけ、俺を部屋から追い出した。

俺はドアを出た瞬間振り返った時のあの赤く射抜くような瞳は…

本当に人ひとり殺しかねない目だった。

その目に射すくめられたまま、ドアが乱暴に閉められガチャっと隔絶された音が響く。


ドアの外までは弾かれるように追い出されたものの、

俺はその場にしばらく立ち尽くしていた。
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