君の冷たい手と
またもや沈黙…。教室に向かう時間はとても長く感じた。別に気まずくなる理由なんて無いはずなんだけどな。
教室に着いてドアに手を掛けたとき違和感を感じた。
「あ、れ?鍵閉まってる」
私物あるのに鍵掛けるとか鬼じゃん。つい、舌打ちしそうになる。そんな横で彼は
「嘘だろ、嘘だろ!俺のカバンがぁー」
大袈裟に膝からぐずれ落ちてみせた。テンション高いな…。
「カバンには、ケータイもお菓子もワックスも入ってるんだよぉー」
あの、それ全部ここに持ってきちゃいけないはずなんだけど。しかし、さっきの気まずい空気が飛んでいったことに安心している自分が居た。
「職員室に行ったら鍵開けてもらえると思うよ?多分」
「お、その手があったか。五十嵐さん頭良い!」
教室に着いてドアに手を掛けたとき違和感を感じた。
「あ、れ?鍵閉まってる」
私物あるのに鍵掛けるとか鬼じゃん。つい、舌打ちしそうになる。そんな横で彼は
「嘘だろ、嘘だろ!俺のカバンがぁー」
大袈裟に膝からぐずれ落ちてみせた。テンション高いな…。
「カバンには、ケータイもお菓子もワックスも入ってるんだよぉー」
あの、それ全部ここに持ってきちゃいけないはずなんだけど。しかし、さっきの気まずい空気が飛んでいったことに安心している自分が居た。
「職員室に行ったら鍵開けてもらえると思うよ?多分」
「お、その手があったか。五十嵐さん頭良い!」