悪魔の彼
たまには息抜きも必要かもしれない。
私も諦めて仮面をつける。
そうすると、曲が流れはじめた。
異世界だから当たり前だけど、私の知らない曲が流れる。
とてもとても美しい曲……
曲に酔いしれていると、いつのまにかイアとフロウがいなくなっているのに気付いた。
「イア、フロウ?」
どうやら二人共踊りにいってしまったようだ。
行動が早い………
近くにいたボーイのおぼんからグラスを一つとり、壁の方に向かう。
その途中だった。
「お嬢さん、お一人ですか?」
「え?」
後ろを振り返るとそこには一人の青年がいた。
「よろしければお相手願えませんか?」
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