悪魔の彼
冷たい風邪にさらされながら、どう中へ戻ろうか考えなければいけない私は、焦り始めていた。
このドレス、やけに風とおしが良いのだ。
「へっくちゅん!」
扉の内側にはさっきの彼がいる。
入るに入れない状況だ。
「もう諦めてよぉ……」
なかなか戻る気配のない彼を見て終わるまでここに居ようと覚悟を決め、外側を向く。
星が瞬き、美しく光る。
そういえば以前にも、こんなことがあった気がする。
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