悪魔の彼




目覚めたのは天幕のついた広いベットの上。


「んん……」





!!




頭に重い痛みが走る。



「っう〜!」




目の前に火花が散るとはこういうことだろうか?






少しすると痛みは和らいだが、まだ痛い。




でも物事を正常に考えられるまでにはおさまっていた。




そして舞踏会がまだ続いていることに気付いた。


扉の外から音楽が聞こえてくるのだ。




私はそっと立ち上がろうとした。



そこで、下着以外なにも衣服をつけていないことに気付いた。




「あれれ?」



どうしたんだろうか?





とんとん






扉の叩かれる音がして少し高めの上品な声がした。





『フロウ様にいいつかい参りました。入ってよろしいでしょうか?』



どうやらメイドさんの様だ。


私はシーツに体を包み
返事をした。





「どうぞ」







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