悪魔の彼



「はい。その通りでございます。」



メイドは突然入ってきた彼に驚きもせず、頭を下げた。


どうやら彼が誰だか知っているようだ。



「シルヴィア、そろそろ自分で出し入れ出来る頃だよ。」



イアが優しく微笑んで私に語りかける。




「私もイークリンっていう種族なの?」



「うん。そうだよ。」



羽を出せと言われても、やり方が全くわからない。



「まあ、シルヴィアの場合は全種族兼用してるって感じだけどね。」



「ねぇ、どうやって出せば良いの?」






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