悪魔の彼



「私がお見せいたします。」


メイドは全種族兼用という言葉が引っ掛かったようだが、羽を見せてくれた。





ぴっ



バサバサ!







彼女の背中からは美しい純白の羽が生えた。



どうやら天使だったようだ。



生やすときに自分の羽の形をイメージすることが大切です、とメイドは言った。





私もあの時生えた羽を意識して目を閉じた。





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