悪魔の彼

大きな支え









「ふあ〜」



大きく伸びをして心地良い日差しを全身に浴びる。


もうすっかりフロウとも仲良くなり、天使にこの世界で初めての友達もできた。



フロウの両親もいい人で私達を快く向かえてくれた。







とんとん




「失礼いたします。」



あの舞踏会の日から元々空き部屋だった天幕付きベッドのあの部屋に泊まらせてもらっている。




「朝食の時間ですよ。」



フロウは私にメイドもつけてくれた。

彼女は私の秘密を知ってしまった
(厳密には顔を見てしまった。だってあの羽で舞踏会にでたんだから。)
あの時のメイドさんだ。




「セシル。おはよう。」




彼女はメイドであったが、私の大切な例の親友だった。



「ねぇ、私達の間に主従関係は無しって言ったでしょ?」




「はい。しかしながら、貴女様はニア女王のお子様だとか。ならなおさらですわ。」



私は顔をしかめる。





「私達友達同士じゃなかったの?」



私が女王の娘だからって、なんでこれほどまでに尊敬される必要があるのだろうか?



「セシルにはもたいなきお言葉です……」






私だって友達くらいほしい。




地球にいた時のように。









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