悪魔の彼





目覚めた時には休憩所についていた。


ピンク色のかわいらしい屋根に楕円の形。
周りには薔薇が咲き誇り、その美しさを競っている。




「ここは?」



「あの人間界の高速道路にあるあれと同じだよ。あれ……うーん……」



イアが頭を抱えて悩む。



「あの…………ああっ!!」




なんのことだろうと私も一緒になって考えていると

イアがいきなり叫んだ。





「なによ!ビックリするじゃん。」




そんな私をよそに、えみを浮かべるイアはどこか誇らしげに言った。




「パーチングエリアだよ!」
















「…………パーキングだよ。」







イアはたまに天然が入る気がする。








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