悪魔の彼

城下街




星空が綺麗な夜


妖精達が空を飛ぶのが見える。



天使達の歌声が聞こえる。



悪魔達の笑い声が聞こえる。




本当に不思議な世界だ……
色んなものがキラキラと光り輝いている。



自ら光を発するように一人一人が活気に満ちているのだ。






あれから3時間後私達は
疲労を体いっぱいに抱えながら、宿屋に転がり込んだのだ。




警官の兵士達全員を泊められる宿屋はなかったために、彼等は一度宿舎に戻ったのだった。





「はぁ〜……疲れた……」




イアがお酒を片手につぶやく。



私は甘い、グレープジュースのような味のするピンクの液体を飲んでいた。



何だかどこか懐かしい味だった。





「今日は早く寝ようか。」


「うん。」



そして二人は黙って席を立ち
部屋に向かった。












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