悪魔の彼
今日は私の気分にはそぐわない快晴。
雲ひとつない青空が広がっていて、どこまで続いているのか調べたくなる。
羽はフロウと一緒だから天使の純白の羽だ。
道を知らないフロウは私の後ろについて来ていて、時折話し掛けてくる。
緊張感のせいか、いつものおしゃべりな彼より控えめだ。
「フランテさんってどんな人なの?」
私は唐突にそうきいた。
半日もそばにいなかったし、その時はそこまで気にしていなかった。
しかし今日の彼等の反応を見て知りたくなったのだ。
どんな人だったか
どんなことをしたのか
支持されていたか
など、聞きたいことが山ほどできてしまった。
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