悪魔の彼





前々王は争いの大好きな人だったらしく、種族同士の悪口を吹き込んでは

争いをさせていた。



その悪口の内容は、ありもしないデマばかり。

しかし自分の仕える王の言うことであるため、どの種族の王も彼の言うことを疑いはしなかった。





王家とは不思議なもので、天使の母と悪魔の王の間に妖精が生まれてくることさえあった。



彼は悪魔で、悪魔族の有利なように戦争を進めることが多かった。







ある日彼は妖精の美しい女性を嫁にした。



それからというもの、性格は若干優しくなり、温和にはなったが争い好きはなおならなかった。










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