悪魔の彼
自分より年下で、身分こそ上のものの、経験もまだ浅い即席の女王が自分より人気をもつ。
それを気に入るわけがなく、どの王も戦争をやめなかった。
そんなある日だった。
三種族の王全員が先陣に立ち、死を覚悟したひのことだ。
三種族の軍隊が同時に進行を初めて、いよいよ交わるときだ。
中心に鎧も甲もつけずに白いワンピースで立つ女の子がいた。
人間で言う十三歳から十五歳くらいの美しい少女だった。
『そなたは何者だ。』
悪魔の王がそういうと彼女は答えた。
『まだ私の顔を覚えていらっしゃらないのですか?フランテです。』
なぜこんな場所にいたのか?
それは誰もが思ったことだったが、皆が低頭した。
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