悪魔の彼
「ふ〜お腹いっぱい」
彼は満足のようだったが私の首筋にはまだあたたかい感覚が残っていた
「もう逃げたほうがいいんじゃない?」
顔が赤くなっているのを隠すように俯き言った
「かくれんぼだってば。逃げるんじゃないよ。さぁいこう」
えっ……
それって私も行くってことぉ
昨日会ったばっかりの男の子のために
状況もよくつかめないままつれてかれるの?
しかも
どこに隠れるっていうの?
イロイロ悩んでいるうちに体が中に浮いた
そして
飛んだ−−
彼の背中に生える黒い大きな翼は悪魔の印のようだった
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