悪魔の彼
私達がホテルにはいってすぐのことだった。
一人が正体に気づいてしまった。
そうするとどんどん広がり、チェックインするときには人だかりが。
「これ……どうします?」
私とカリウス王は人前に顔をだしていない。
ティープ、セシルは一般人だけど、リナとフランテは知らないものはいないし、フロウもそれなりに有名だ。
「ぬけるしかないようだねぇ。久しぶりに若い頃に戻るか……」
そう言ったのはフランテで、私達より一歩踏み出した。
「お久しぶりです皆さん。申し訳ありませんがそこをどいていただけますか?」
周りには、目に涙を浮かべている人までいる。
「みな、長旅で疲れています。部屋への道をあけてはいただけませんか?」
再度呼び掛けると、皆が心配そうな表情をして道をあけた。
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