悪魔の彼
さっきのリナの悲鳴は窓を通って伝わったが、もう隣の部屋にいない彼等にセシルの呻く声は聞こえない。
フランテは窓をぴったり閉めているのか、起きる気配がない。
私の頭の中はパニックにはならず、冷静に状況判断している。
なにかが変わってしまった。
あの時計の音と共に……
とにかく立ち上がった。
扉を開くために…………
そっと、優しく鍵に触れる。
がちゃ
そっと触れただけで鍵は開いた。
それと同時に勢いよく外側に扉が開き、四人が顔を見せた。
私はホッとして崩れ落ちた………
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