悪魔の彼






「シルヴィア!」




「ダメ!触らないで!」




私を見て駆け寄ってきたティープに言い放つ。



フロウとラギールは中へ入っていった。




カリウス王も後に続くように歩む。


私は這うように

ティープは心配そうに私を見つめながら中へはいっていく。





「シルヴィア……」



リナが呟く。



「これは一体…」



カリウス王が愕然としながら私に目をむけた。


すっかりとした思考の中で、自然と言葉が漏れた。





「全ては私のせいです。前イアに言われていたんです。私が18になったら、秘めたる力が目覚めると……」




「秘めたる……力?」




「はい。女王より受け継ぐ力……要するに魔力です。流石に身体能力に向上、というかとてつもない飛躍がみられるのは聞いていなかったけど。」












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