悪魔の彼






私は二人の怪我を見つめる。




私がつけてしまった……傷を







「力も上がっているみたいで。あ!」



そうだ。


イアがつけていたピアスをつければどうにかなるかもしれない。





「誰か、イアの付けていたピアスを持ってませんか?」



「僕が持っていたが……今は机の中だ。」





そう言ったのはラギールだった。


確かに彼は持っていてもおかしくないから少し期待していたのだが、ダメだったようだ。






「しかし……」




「?」





「悪魔の王がペンダントを持っている」




「「!!」」






ピアスの秘密を知っているティープ、フロウ、私が一斉に顔を上げた。










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