悪魔の彼


馬車は二台用意されていて三人ずつに別れることとなった。



とはいっても、余裕で六人は乗れる大きさになっていて、馬が四頭も繋がれている。


寝るのにも不便がないようにか、背もたれも斜めになっていて柔らかい生地で出来ている。





白と黒の二台の馬車は色違いのように片方が黒の部分はもう片方は白となっていた



白を貴重にした方には
フランテ
ヨーギリアス
カリウス


黒を貴重にした方には
リナ
ラギール

そして私。



そう分けられたのには、ヨーギリアスのフランテへの熱い思いが関係していて、なにかしないようにおさえようとカリウスが同席したものだった。




そんな理由を馬車の中で聞いたリナと私は呆れながら苦笑いをした。







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