悪魔の彼







「いやぁ!!!」






「シルヴィア?!」





目が覚めたときには二人とも起きていたようで、私の叫び声を聞いて驚いている。




「どうかしたかい?」




ラギールまでもが心配そうな顔をして聞いてきた。




「いや……なんで……」




正常に頭が回っていない気がする。何だったんだろう今のは



出てきたのは綺麗な女の人とイアと私と、セバスチャン……ううん。あれは確かにおじいちゃんだった。


福島にいるおじいちゃんは、いつも優しくて笑顔だった



地元の老人会ではプレイボーイで有名でだれにでも好かれる暖かい心の持ち主だ。




それにまさかないだろうけど、あれが私の小さい頃の記憶だとしたら……









イアは私の件では無罪だ










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