悪魔の彼
小さいと言っても、普通の一軒家の大きさはあるわけだし、王宮と比べてという意味だ。
しかし……
此処は誰の家なんだろうか?
それは、フランテ以外だれもが思っているらしく、このピンクの家を見て首を傾げている。
そんな様子を見兼ねたのか、フランテが口を開いた。
「此処はDollhouseだよ。」
「誰のですか?」
「私。今は前のメイドに手入れをしてもらっているから、多分綺麗だよ」
空気が固まった
時が一瞬止まった気がした
それほどにみんなが驚いていた
先ず一つはDollhouseの大きさだ。
人形が住む大きさではない。
何たって人間は普通にすんでいるような大きさで、四人家族じゃ少しあまる位だ。
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