悪魔の彼





そして二つ目が、外見からは考えられるけど性格をしってしまったら誰も思わないこと




彼女がDollhouseを持っているなんて、考えもしなかった。





「何ぼーっとしてるの?早く入るよ!」





私はその声で我にかえった。


皆も心ここにあらずと言った様子で中へ入っていく












「わぁ……」






私は感嘆の声を上げた。


上げずにはいられなかったのだ



棚の上に、椅子の上に、ベッドの脇に……





いたるところにフランス人形を思わせるようなDollがいて、大きさも様々だ。



リナの目がキラキラしてる。





「ベッドは好きなの使っていいよ。リナ、リナは人形と一緒に寝るかい?」



フランテはふざけて言った。




私達は緊張を紛らわすかのように冗談を言い合いながら眠りについた。





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