悪魔の彼
王はこの時に母に一目惚れしたらしい。
それは母も同じだったようだ
その後、気にくわない私のことは気にせずに、身よりのない私達を二人は王宮へと連れていった。
このころになって私は、全てを思い出していた。
私が『私』だった頃の記憶。
数々の奪った命
長い間いろいろなところを転々として、何とか命を繋げてきたこと
今見たとおり、王と私達の出会い
そして……
イアは私を異世界へと飛ばしていないこと
衝撃の真実だった。
私は叫ばずにはいられなかった………
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