悪魔の彼



「そうだ。いつまでもフランテに世話になるわけにもいかない。だからといって人間界に迷惑をかけるわけにもいかない。」




フランテさんは焦って言った。


「私は大丈夫だよだからここにいなさい」


だけど

イアは聞かなかった。




「じゃあ、いくよ。知り合いのところを回るよ。あと一ヶ月だし」





……




意味が分からず黙り込む私にイアは気付いたのか、話してくれた。



「時効だよ。僕の罪の。」



それを聞いた私はホッとした。
あとすこしで解放されるんだ。


イアは解放される。












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