悪魔の彼
イアの横には綺麗な黄金の瞳に、チョコレート色の透き通るような髪をした少年が立っていた。
「彼がティープだよ」
この世界の人はこんなに美しい人ばかりなのだろうか?
「よろしく」
そう一言だけ言った彼は、私の方を見ると驚いた顔をしてイアに耳打ちをした。
ボリュームを落としたらしいが私にははっきり聞こえた。
『お前がずっと探していた異世界の住人か?
例の戦闘サイボーグなんだろ?』
聞こえてしまった……。
どんなに後悔してももう遅かった。
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