悪魔の彼
「いいよ。貴方がホントに私のお兄ちゃんなら。」
私がそう答えたのは次の日の夕方になってからだった。
あれから心を許せないでいた私は、イアにある約束をした。
『これから起こったことは全て隠さないで言うこと』
だ。
裏切らないように、ティープに魔法の嘘発見スープまで作ってもらって……。
私は明日から私が女王の娘だという
証拠を
掴みにいくことに決めた。
でもどこから、何から探せばいいのか分からず困り果ていた。
……ティープと長く話したのはこの時が最初で最後だっただろう。
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