悪魔の彼
……私を知っている人?
そんな人が王と女王、イア以外に居るというのだろうか?
「そんな人いるの?」
そう尋ねると、ティープは満面の笑みで答えた。
「居るさ。会うのに時間がかかるかもしれないが。」
「どうして?」
「そりゃあ偉いお人だからさ。」
偉い人が私を知ってる……?
王、女王の知り合いなら有り得るが、ティープが知り合いというほうが不思議だ。
「どうかした?」
「ううん別に。外行ってくる。」
私は小さいころから風にあたると考えがまとまった。
今となっては本当にそうだったかわからないが…
.