悪魔の彼




「……そうか。いつたつんだ?」


ティープが悲しそうな顔で言う。



彼には家族がいない。


父親は彼が産まれる二月前に、羽が傷ついて飛べない時に、崖から転落し死んでしまった。



母親は心臓が弱かったため、ティープを産んだ時に死んでしまった。






施設暮しをしていた彼を明るい世界へ呼び出したのが、イアの気まぐれだったという訳だ。




「明日だ。」






んんっ?



……明日










聞いてないっ




明日だなんて、そんな……



でも、仕方がない。



私はイアについていくしかないのだ。


「そんなに早くかぁ。まぁ、君はいつも気まぐれだからな。」



ティープも最初は驚いたようだったが、落ちていたいった。












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