悪魔の彼







「………これが戦闘サイボーグの意味だったの?」



そう、ティープが口にしていた言葉。




いつか知ってしまうと思っていたが、こんなに早く知ることになるなんて……


思ってもいなかった。


イアの返事を待つ。


「やっぱり気づいちゃったかぁ。いつかは言わなきゃいけなかったし、しょうがないんだけど……」












私は愕然とした。


心のどこかで否定される事を望んでいたから、余計に、少しの否定もしない彼に憤りさえ覚えた。




「そんなっ……」





寂しさが心を満たす。




私は



私はやっぱり異質な存在だったんだ。











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