悪魔の彼



「あなた、だぁれ?」


私は見知らぬ天使に声をかける。


「だぁれはないだろ(笑)」

気さくな話し方をする彼は答えた。

ラギールさんと同じ髪と瞳のいろ。でも、まとっている雰囲気と顔立ちは全然違って、親しみやすい感じがした。



「よかった……ありがと、フロウ。」



イアが私の代わりに返事をする。



「別にいいさ。久しぶりにお前に会えたからな。嬉しいよ。」



「俺も会いたかった。」



会話の内容を聞くと、どうやらイアが言っていた友人のようだった。







< 89 / 400 >

この作品をシェア

pagetop